中国漁船衝突、前原外相「船長逮捕は当然」
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐり参議院の外交防衛委員会が開かれ、前原外務大臣は漁船の船長の逮捕について「当然だった」と答弁しました。
「漁船が海保の巡視船に体当たりをしてきたということでありまして、ともすれば沈没したかもしれないという悪質な事案でございまして、公務執行妨害での逮捕というのは当然だ」(前原誠司外務大臣)
参議院の外交防衛委員会で前原外務大臣は「逮捕は当然のことだった」と答弁しました。また、衝突した時の状況について前原大臣は、「故意ではなくミスで当たったのならエンジンを逆回転させて離れる措置をとるはずだが、ビデオにその形跡がない」と述べ、船長の故意だったという認識を示しました。
一方、自民党の佐藤正久議員から検察庁が処分保留として釈放したことは検察庁独自の判断だったのかと問われた前原大臣は、「外務省が立ち入るべき問題ではない」と政府としての関与を否定しました。
さらに、釈放した判断について政府と検察庁が協議したのかについて、法務省の小川副大臣は「協議はしていない。決定した後に報告を受けた」と否定し、法務省の刑事局長は釈放を発表した前日の今月23日に那覇地検が外務省から説明を受けたと答弁しました。