2016年02月04日

「スーチー大統領」実現へ水面下の交渉

大統領選では、上下両院とも過半数を制したNLDの推薦候補が大統領に選ばれ、テインセイン大統領の任期が切れる3月末に就任する予定だ。
 スーチー氏は親族が英国籍のため、憲法上、大統領資格がない。スーチー氏は「私が大統領の上に立つ」と公言。国家元首である大統領に自らの「かいらい」を据えて実権を握る決意を示している。
 だがNLD関係筋は「スーチー大統領の誕生を最優先に国軍と交渉している」と明かす。不調に終わった場合、彼女の意中の人物が当面の大統領に就き、憲法改正を目指して改めてスーチー大統領の実現を図る2段構えの戦略だという。
 交渉では、大統領資格に絡む憲法条項(59条F)を大統領任期の5年に限り一時凍結する案が提示されている。NLD側は「『スーチー大統領』誕生が国民の意思だ」と強調している。凍結案が国会に発議されれば過半数の賛成で成立する。
 国軍が拒んだ場合、スーチー氏は大統領を擁立するが、これまでに多くの候補名が浮上。最有力候補の一人が、彼女の主治医ティンミョーウィン氏(64)だ。スーチー氏が先月、ミンアウンフライン最高司令官と会談した際に同席した。だが1日、毎日新聞に「私の(人生の)目的は外科医として人々を助けることだ」とだけ語った。



Posted by giilin11jkk at 00:00

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